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ほぼ日刊イトイ新聞

2024-09-01

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・さてさてさて、ほぼ日手帳の発売の日だ。
 今日は日曜なのだけれど、この緊張感を共有したくて、
 発売見守り隊として「ほぼ日」に出勤することにした。
 無事に開店できますように。
 手帳そのものを使いはじめるのは新年なのだが、
 その来年の手帳を選んで買う人が、もう、
 9月にやってきてくれるというのは光栄なことだ。
 でも、まだまだずっと販売してるのでよろしく。

ほぼ日の學校をきっかけに木村龍之介さんと知り合って、
 なにかといろんな活動を近くで見てきた。
 先日『14歳のためのシェイクスピア』という本を書いて、
 ぼくはその本を先に読ませてもらって推薦文を書いた。
 そのなかに、ボツになってもいいと思いながら、
 こんなコピー(帯文)を混ぜておいた。
 〈シェイクスピアのものすごい根性が、
 こんな夢中を生み出した。〉
 シェイクスピアというと「劇作家」として知られていて。
 どうしても、そういう人文系の人物というと、
 現実の世界ではあんまり強くないイメージがある。
 しかし、シェイクスピアのことを多少でもかじると、
 この人は、どんな不利な状況にあっても、
 考えたり書いたりするだけでなく、手にするものは手にし、
 じぶんたちが力を発揮するためのあらゆることを
 全力でやっていた親方なのだということがわかる。
 書くことにおいてだけでなく、生きることすべてについて、
 ものすごい「根性」があった人なんだよなぁと、
 あらためてため息がでるくらいすごい男なのだ。
 「シェイクスピアと根性」というと似合わなそうだが、
 現実を切り開いていく人は、みんな「根性」がある。

 なんてことを思っていた土曜日。
 小沢健二の『LIFE再現ライブ』(日本武道館)に行って。
 本気とサービス、なかまたちと個人、野心と純真、
 舞台と客席、若さと老練、礼儀と野蛮、そういうものが、
 来ると予報されていた台風のように渦巻く時間だった。
 小沢健二も、まさしく「人文系」に思われる人だけれど、
 これがまた、そう、すごい「根性」の人だと思った。
 実に、現実を切り開いている詩人で、音楽家だった。
 おい、おれよ、おいおいみんなよ、根性を持て!

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
根性のうまい翻訳ができるといいな。「負けない気持ち」?


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